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食の雑学

人工甘味料ってなに?メリットと安全性について


最近多くの食品で使用されている人工甘味料。口にしたことがないという方のほうが少なくなってきているのではないでしょうか?

人工甘味料を使用することで、体重管理や糖尿病の管理がしやすくなるメリットがある一方で、健康へのかくれたリスクに関する議論もあります。

今回は、人工甘味料について今現在わかっていることを詳しくお伝えします。

人工甘味料とは

自然に存在しない化学物質や加工された天然物質を使用して、砂糖よりも高い甘味を持つ食品添加物が人工甘味料です。ダイエットや糖尿病の管理に役立つとして、人工甘味料を使用した製品が多く発売されています。
人工甘味料の歴史は古く、1879年にジョンズ・ホプキンス大学の化学者コンスタンティン・ファールバーグ博士が最初の人工甘味料であるサッカリンを発見しました。その後さまざまな人工甘味料が発見され、砂糖代替品として我々の食生活で目にする機会が多くなってきています。

人工甘味料の種類

今回はその中で代表的な人工甘味料を2つ紹介します。

1つ目は「スクラロース」です。
スクラロースの特徴は甘味の強さです。実際、サッカリンは砂糖の300〜500倍といわれていますが、スクラロースは砂糖の約600倍もの甘味の強さがあります。また、カロリーもサッカリンと同じくゼロとなっており、飲料・菓子・ガム・アイスクリーム・ジュース・ベーカリー・アルコール飲料・砂糖代替品など、さまざまな食品に広く使われています。

2つ目は「アスパルテーム」です。アスパルテームは、アミノ酸であるアスパラギン酸とフェニルアラニンから作られる人工甘味料で、砂糖の約200倍の甘みがあります。また、代謝の仕方が特徴的で、サッカリン・スクラロースは体外へ排泄されますが、アスパルテームは体内で分解される特徴があります。
なお、アスパルテームは、コーラなどの清涼飲料水・ガム・のど飴・ゼリー・チョコレート・スーパーのお弁当など、数多くの食品に使われています。

人工甘味料のメリット

最大のメリットは、カロリーが低いもしくはカロリーゼロである点です。砂糖の代わりに人工甘味料を使用することで、一日の摂取カロリーを減らすことができ、体重管理や糖尿病の管理に効果的で、ダイエットにも効果があると言われています。

その他にも、人工甘味料は血糖値に影響を与えないか、あるいは少ないため、糖尿病の方にとっても有効なケースもあります。糖尿病の方は、血糖値のコントロールが重要ですが、甘いものを完全に断つのは難しい場合があります。そのような場合には、人工甘味料を使用することで甘味を楽しむことができます。

もう1つ注目すべき点は砂糖に比べると歯にも良いことです。砂糖は口腔内の細菌がエサとなるため、酸を生成して歯を溶かす原因になり、これがむし歯や歯周病の発症につながります。しかし、人工甘味料は細菌のエサにならず、酸を生成しないと言われており、むし歯や歯周病の発生の予防が期待されています。

人工甘味料に対する懸念

人工甘味料には多くのメリットがありますが、一方で健康への潜在的リスクがあるという主張もあります。
例えば、人工甘味料をよく消費する方は、非消費者と比較して全体的ながんリスクが高かったという報告や、心血管疾患のリスクが増加するなどの報告もあります。

通常、食品の健康に対する影響を評価するためには、長期間にわたる調査が必要ですが、これらの研究は短期間で調査されています。
そのため、これらの懸念に対する完全な結論は出ていません。

科学的根拠に基づく現在の見解

米国食品医薬品局(FDA)などの機関は、人工甘味料に関する懸念を示した研究報告を受けたうえで、1日に摂取しても安全な上限量内であれば問題ないとしています。
日本におけるアスパルテームやスクラロースなどの1日摂取量の推定調査においても、安全性上の問題はないと結論付けています。摂取量や上限量は国によって差はありますが、過剰に摂取しなければ安全であるというのが現在の見解です。

まとめ

人工甘味料は、カロリーが低いもしくはカロリーゼロであることから、体重管理や糖尿病の管理に効果的な一方で、健康へのリスクも懸念されており、その安全性については議論が続いています。
しかし、科学的根拠に基づく現在での見解では、安全な上限量内であれば問題はないとされています。

過剰な摂取は控え、目的に合わせた適切な量を使用するようにしましょう。

参考出典

  1. David Benton, et al. Can artificial sweeteners help control body weight and prevent obesity?. Nutrition Research Reviews. 18(1), 2005,63-76
  2. Anne Raben et al. Sucrose compared with artificial sweeteners: different effects on ad libitum food intake and body weight after 10 wk of supplementation in overweight subjects. The American Journal of Clinical Nutrition. 76(4), 2002, 721-729
  3. Vikas Purohit et al. The truth about artificial sweeteners - Are they good for diabetics?. Indian Heart Journal, 70(1), 2018, 197-199
  4. Charlotte Debras et al. Artificial sweeteners and cancer risk: Results from the NutriNet-Santé population-based cohort study. PLOS Medicine, 19(3), 2022
  5. 令和元年度 マーケットバスケット方式による甘味料の摂取量調査の結果について|厚生労働省
    https://www.mhlw.go.jp/content/11130500/000682132.pdf

【文責】Pep Up ラボ編集部

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