Pep Upラボ
健康づくり・美容

シミの種類は5つ!タイプ別の原因と効果的なケア


これからの季節、紫外線が強くなり、日焼けによるシミが気になるという方も多いのではないでしょうか?

肌のシミは見た目の問題だけでなく、男女問わず健康上のトラブルが隠れていることもあります。
特に、仕事や日常生活でのストレスや紫外線の影響を受けやすい40~50代では、適切な対策が必要です。

今回はシミのメカニズムやタイプ別の原因と効果的なケア方法、シミとの鑑別が必要な病気について詳しく解説します。

シミができるメカニズムとは?

シミの多くは紫外線を浴びることを原因とする皮膚の老化と解釈されています。
シミができるメカニズムの大きな要因に、紫外線の刺激により過剰に作られたメラニンが皮膚に蓄積することが挙げられます。

皮膚は表皮・真皮・皮下組織からなり、最も外側に存在する表皮は、水分保持や肌の新陳代謝(ターンオーバー:古い表皮が新しい表皮に入れ替わる)を担っています。
表皮の一番下にある基底層(きていそう)にはメラノサイトがあり、紫外線から体を守る色素「メラニン」をつくり出します。

具体的な流れは、以下の通りです。

  1. 紫外線を浴びると皮膚の中で炎症がおきる
  2. 「メラニンをつくれ!」という刺激がメラノサイトへ伝えられる
  3. メラノサイト内で酵素チロシナーゼが増える

酵素チロシナーゼは、メラニン生成の原因となる酵素です。

メラニンは、肌表面で紫外線を遮断する役割を果たし、肌のターンオーバーによって基底層から肌表面へと移動し、最終的にアカとなってはがれ落ちます。

しかし、ターンオーバーが乱れるとメラニンが排出されず、肌に蓄積してシミとなることがあります。

シミの5つのタイプ|特徴・原因・効果的なケア

シミには大きく分けて以下の5つのタイプがあり、それぞれ以下の表のように、特徴や原因・効果的なケアが異なります。

シミの原因は様々ありますが、紫外線による影響を受けるものが多いため、自分の肌に合った紫外線防止対策(UVケア)を取り入れると効果的です。
多くは基本的に治療の必要性はないですが、気になったりシミをとりたいなと悩んでいる場合、自己判断せず皮膚科を受診して判断してもらうといいでしょう。

タイプ

特徴

原因

効果的なケア

老人性色素斑

シミの中で最も多い
胸骨の高いところにできやすい
40歳以降、顔や手の甲、腕など日光露出部に多発
一連の疾患として脂漏性角化症が含まれることもある

紫外線の影響や肌の老化でメラニンが蓄積してできる

紫外線を避ける
UVケア
初期なら美白化粧品を使用する

雀卵斑(そばかす)

主にほおや鼻を中心にできやすい

遺伝的な要因でできたり紫外線の影響で濃くなったリすることもある

紫外線を避ける
UVケア
(美白化粧品は効果が出にくい)

炎症後色素沈着

ニキビ跡、虫刺されなどが残ったもの

ニキビ跡、虫刺されなど肌の炎症が治ったときにできる

美白化粧品が有効

肝斑

頬骨あたりに左右対称にできる

紫外線の影響や女性ホルモンのバランスの乱れ(妊娠中や更年期に多い)

紫外線を避ける
UVケア
内服薬のトラネキサム酸の効果が期待できる
美白化粧品も薄くなる傾向にあり

後天性真皮メラノサイトーシス(後天性太田母斑様色素)

両頬〜下まぶたに出現する青みがかった色素斑

日光やホルモンが原因と考えられる

専門的な治療が必要
(レーザー治療など)

日焼け止めを選ぶときのポイント

紫外線防止対策(UVケア)には、日焼け止めの選び方が重要です。
一般的にはSPF30〜50の製品が推奨されており、SPF50以上を選ぶとより高い紫外線防止効果が得られます。SPF(Sun Protection Factor)は、日焼けの原因となるUVB波を防ぐ効果を示す指標で、数値が高いほど紫外線を防ぐ力が強いことを意味します。日常生活ではSPF20、アウトドアではSPF50を目安に使用しましょう。

また、PA(Protection Grade of UVA)は、肌の奥深くに影響を与え、シミやシワの原因となるUVA波を防ぐ効果を示す指標です。「+」の数が多いほどUVA防止効果が高く、PA+++以上のものを選ぶと、長時間の紫外線防御が期待できるでしょう。

日焼け止め製品には、紫外線吸収剤が含まれており、アレルギーを持つ人や敏感肌の人は肌荒れを起こす可能性も全くないとはいえません。
SPFやPA値の低い日焼け止めを少量使用し、皮膚トラブルがないか確認することが大切です。

美白成分は肌を白くするわけではない

シミを薄くしたり予防したりする効果を期待し、美白化粧品を選ぶ人も少なくないでしょう。しかし、美白化粧品の成分の大半は、直接肌を白くするわけではありません。

美白成分の多くは、肌が黒くなろうとする「メラニン」を生成する酵素である「チロシナーゼ」を阻害する働きを持っています。
美白化粧品を選ぶ際は、メラニンの生成を抑え、シミやくすみの予防に役立つビタミンC誘導体・アルブチン・コウジ酸などが含まれているものを選ぶと効果的です。

また、トラネキサム酸やカミツレエキスは、紫外線による色素沈着を防ぐ効果があるため、成分表を確認し、目的に合わせて選びましょう。

シミと皮膚がんの関係

シミだと思ってケアや治療をしていたら悪性の病気だった、というケースも全くないとはいえません。特に注意が必要な皮膚がんは、以下の3つです。

  • 有棘細胞がん:日本では人口10万人あたり約2.5人が発症しており、悪性黒色腫の約1.5〜2倍の頻度とされる。紫外線の影響で発生しやすく、顔や手の甲など日光が当たりやすい部位にできることが多い。
  • 基底細胞がん:日本における皮膚がんの中で最も多いとされる。紫外線の影響が否定できず、加齢と共に増加する傾向にある。初期のシミ様病変として発生し、色素沈着や潰瘍を伴うことがある。黒子(ほくろ)に比べて青黒く、顔にできるケースが多い。
  • 悪性黒色種(メラノーマ):有棘細胞がんに比べ、発症頻度は少ないとされる。メラノサイトから発生するがんで、足の裏や手のひら、顔面や体などにでき、目や口の中にも現れることがある。

さらに、悪性黒色腫(メラノーマ)は、見た目や部位で4つのタイプに分けられ、共通の症状として「左右が対称でない」「輪郭が不整で染み出しがある」「色むらがある」「大きさが6mm以上」「急速に大きくなる」といった特徴があります。

なかなか引かないシミが広がったり、膨れたりする場合は早めに皮膚科に受診しておきましょう。

まとめ

シミは大きく5つのタイプに分類され、それぞれ異なる原因があります。
シミを防ぐためには、適切なケアと紫外線対策が必要です。

特に悪性黒色腫(メラノーマ)は早期発見が重要です。シミの広がり方がおかしい、美白ケアも効果がない、急に範囲が広がったなどの症状があれば、必ず皮膚科で診てもらいましょう。

参考出典

  1. 石原和之.皮膚がん予後統計調査研究所.綜合臨牀 53(1), 2004,171-172
  2. 皮膚癌について|日本皮膚悪性腫瘍学会
    https://plaza.umin.ac.jp/~jscs/citizens_skincancer01.html
  3. 紫外線環境保健マニュアル|環境省
    https://www.env.go.jp/content/900410650.pdf
  4. 田中浩.美白製品とその作用.日本香粧品学会誌.43(1),2019,39-43

【文責】Pep Up ラボ編集部

Pep Up ラボは、JMDCが運営する健康情報メディアです。
レセプト・健診データなどヘルスケア領域のデータ事業で培った知見をもとに、日々のくらしに役立つ健康・予防・医療の情報を、医師を含む社内外の医療専門職の監修のもとでお届けしています。

JMDC コーポレートサイト:https://www.jmdc.co.jp/

※本記事は公開日時点の情報をもとに作成しています。制度や医療情報は変更される場合があります。
気になる症状や治療については、医療機関へご相談ください。

関連記事