気管支喘息は大人にも発症する?流行り病と気管支喘息の関連

子どもの病気と思われがちな気管支喘息ですが、大人でも発症することがあります。感染症がきっかけとなることも多く、長引く咳や息苦しさには注意が必要です。
この記事では、気管支喘息の特徴や大人に多い発症の理由、さらに百日咳やCOVID-19、マイコプラズマ肺炎といった感染症との関連性を解説します。
知っておきたい要点
- 気管支喘息は気道の炎症で起こる病気で、大人でも発症する。
- 喫煙や受動喫煙は発症・悪化のリスクを高める。
- 百日咳やCOVID-19、マイコプラズマ肺炎などの感染症が発症のきっかけになることがある。
- 寝具や掃除など日常生活での予防対策が重要で、症状が続く場合は専門医の診察が必要。
気管支喘息とは(病態・症状・経過・治療)
気管支喘息は気道に慢性的なアレルギー性炎症が生じ、呼吸が苦しくなる病気です。炎症により気道が過敏になり、発作的な咳や息切れ、ゼーゼー・ヒューヒューという喘鳴が特徴的です。
発症のきっかけには、ダニや花粉などのアレルゲンのほか、ウイルス感染も関与します。症状は季節や体調によって変化しやすく、夜間や季節の変わり目に悪化しやすい傾向があります。
治療の中心は内服薬や吸入ステロイド薬の使用で、発作の予防と長期的なコントロールが重要です。定期的な受診と生活環境の整備も欠かせません。
気管支喘息は大人にも発症する、喫煙者は要注意!
気管支喘息は子どもだけでなく大人や高齢者にも発症します。成人発症の多くは40歳以降で、20歳以降に初めて発症する人が多数を占めます。
喫煙は喘息発症のリスクを高め、本人だけでなく周囲の人も受動喫煙や三次喫煙によって影響を受ける可能性があります。加熱式タバコも安全とはいえず、呼出煙による影響があるため注意が必要です。
気管支喘息の発症・発作を誘発する感染症
百日咳
百日咳菌による細菌感染症で、長引く咳が特徴です。国内外で流行が続いており、大人でも見逃されるケースがあります。喘息既往者は感染しやすく、また感染後に喘息を発症する例も報告されています。
COVID-19感染
新型コロナウイルス感染は咳や気管支炎を引き起こし、喘息を発症・悪化させる可能性があります。
一方で喘息患者が必ずしも重症化しやすいわけではありませんが、ステロイド内服歴やコントロール不良例ではリスクが高まります。
マイコプラズマ肺炎
細菌性の呼吸器感染症で、咳が数週間続くのが特徴です。喘息に似た症状を起こしやすく、気道の過敏性を高めて喘息発症や悪化の要因になることがあります。
家庭でできる気管支喘息発作の予防と対処法
喘息は完全に防ぐことはできませんが、生活習慣で発作を減らすことが可能です。
予防のポイント:
- 寝具の洗濯・天日干し、防ダニ寝具の活用
- 定期的な掃除と換気、エアコンフィルターの管理
- ぬいぐるみや室内ペットを控える
- 規則正しい生活とストレス管理
市販薬で対応できるケースと根本治療が必要なケース
市販薬で対応できる症状:
・数日で治まる軽度の咳や喉の違和感
根本治療が必要な症状:
・月1回以上の発作
・咳で眠れない、数週間続く
・強い息苦しさがある
根本治療にはステロイド吸入薬や気管支拡張薬などの処方薬が必要です。症状が長引く場合は必ず医療機関を受診しましょう。
まとめ
気管支喘息は年齢を問わず発症する病気で、生活習慣や感染症がきっかけになります。
長引く咳や呼吸の違和感を軽視せず、早めに医師に相談することが大切です。
日常的に予防策を取り入れて健康管理を意識しましょう。
参考出典
- 成人のぜん息|アレルギーポータル
- 成人ぜん息Q&A|環境再生保全機構
- 気管支喘息|厚生労働省
- 日本呼吸器学会|日本呼吸器学会
- 咳喘息|奈良県医師会
- 百日咳|国立健康危機管理研究機構
- 西山博乃,他. 喘息患者における百日咳感染の有病率と臨床的関連性. 呼吸器検査 62巻5号, 2024年, p811-816.
- Bo-Guen Kim, et al. Increased Risk of New-Onset Asthma After COVID-19: A Nationwide Population-Based Cohort Study. JACI IN PRACTICE.Volume 12, Issue 1, 2024. p120-132.e5
- 長瀬 洋之. COVID-19と気管支喘息やアレルギー疾患との関わり. 日内会誌, 111. 2022, p2114-2120.
- ぜん息・COPDと新型コロナ|環境再生保全機構
- マイコプラズマ肺炎|国立健康危機管理研究機構
- 黒沼幸治. 肺炎マイコプラズマ感染症と免疫・アレルギー反応. 日内会誌, 111. 2022, p2121-2126.





